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事例)大阪市環境局

大阪市

大阪市環境局様は、SDGs達成に貢献しており、安心で快適な「環境」と活力ある「経済・社会」が好循環し、地球環境に貢献する「環境先進都市」となることを目的として掲げられています。「脱炭素社会・新たなエネルギー社会の構築」、「循環型社会の形成」、「快適な都市環境の確保と自然共生社会の実現」を3本柱として環境施策を推進し、地球環境への貢献を果たすことを使命としてご活動されています。

事故発生件数が63%減少!クラウド化により業務効率を大幅に改善!

  • システム画面
  • システム画面

システム導入の目的

  • ごみ収集車管理業務の効率化
  • 危険運転の削減
  • 職員定数の削減(配置転換)

導入されたシステム

  • ごみ収集車650台にクラウド型のドライブレコーダーを設置
  • ドライブレコーダーからリアルタイムでデータ収集と分析を行う運行管理システム

システムの効果

  • システムを使った業務の自動化により1割強の職員定数の削減(配置転換)
  • システム導入前(平成29年)と比較して事故の発生が63%の減少(令和元年)

業務の課題や目標は?

「家庭系ごみ収集輸送事業改革プラン」における「経費の削減」、「市民サービスの向上」という2つの大きな柱に対して、「職員定数の削減」、「交通事故発生件数の削減」、「災害時の迅速、適切なごみ収集のコントロールタワーとして機能強化」を目標とされていました。

課題解決に向けて

大阪市の保有するごみ収集車650台にクラウド型ドライブレコーダーを設置し、GPSセンサーなどの各センサーからの運行データを収集。収集した運行データをもとに「危険運転の判定」、「ドライバーの運転分析」、「日報・月報の自動申告」、「運行ルートの追跡」、「車両管理」などを行える運行管理システムを導入。システムで集計されたデータを元に、日常業務の見直しを進められました。

システム導入効果

システム導入により、事故の発生件数は平成29年に対して平成30年は44%の減少し、令和元年は63%の減少を達成いたしました。危険運転の確認については、システム導入前はドライブレコーダーのSDカードを抜き出して確認しておりました。クラウド化により危険運転が発生した時間のみ動画がアップロードされるようになり、大幅に対応時間が削減されました。

日報・月報のシステムからの自動作成や、運行情報の見える化によるごみの収集区分や収集ルートの見直しにもつながり、およそ1割強の職員定数削減に貢献しました。

日常業務の見直しの結果、午前の収集地域を全市の4割から6割まで広げ、路上にゴミが置かれている時間の短縮にもつながっています。

今後の展望

大阪万博に向けて、街の美化対策が進められています。 システムで収集したデータを元に、車両の収集容量や運行距離、作業時間などを踏まえて、新たな経費を発生させることなく収集工程の最適化を実施。さらに、ゴミの収集時間を細分化し、概ね2時間程度の幅で市民に通知する仕組みを実施中です。

関連する資料

掲載メディア

【月間廃棄物2021年10月号】にて大阪市環境局の記事が掲載されました